オフィス
福井キヤノン事務機株式会社 社屋
竣工 | 2019年 1月 |
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分類 | オフィス |
所在地 | 福井県福井市 |
規模 | 鉄骨造 地上3階 |
受賞 | 2019年度 第32回日経ニューオフィス賞 |
備考 | 設計プロポーザル最優秀案 |
本計画は既設オフィスビルの建替計画である。
設計コンペ時に施主から提示された「Waku Waku & Flexible」明るい未来への半世紀にむけて柔軟に対応できる新本社のプロジェクトコンセプトを丹念に読み解き、計画を進めた。
2階3階は大きな吹き抜けでつながれた「フレキシブル・メガ・ワンルーム」とし、大きな執務スペースとする。「見る・見られる・感じあう」の関係が生まれ、先輩、同僚、後輩が熱心に働いている姿が分かり、他部門の様子や雰囲気を感じあう構成とする。
将来の増員計画や、社内カンパニー制の導入に伴う、レイアウトの変更に柔軟に対応可能な計画とする。
また、2階3階にロの字型の回遊動線とダブルスパイラル階段を設け、ライブオフィスとして来客者の動線を考慮するとともに、明確な目的がない場合でも、ふらふらと歩き回り、他の部門などの様子が分かり、話しかけることができる環境とし、人とモノに接する機会をつくれるワークプレイスする。
フレキシブル・メガ・ワンルームの中には、ひとりひとりにとって居心地がよく、集中できる多様な執務空間「ワークラボ」を用意するとともに、人と話し、アイディアを出し合うことができる多様な打合せ空間「セッションラボ」を設ける。
「新たな価値をデザインする場」として、両者をワンフロア(2階)にまとめ、回遊性のあるコニュニケーションループでつなぎ、会議室へのアクセス性・流動性を高め、生き生きとしたワークプレイスをつくる。
ワークラボ中心部には、キャスター付きのワークデスクや丸型テーブルとし、場を自由につくりながら議論ができるアクティブワークスペースとし、周辺部は部門毎に影響を与え合いながら仕事ができるチームワークスペースや個人のパフォーマンスを最大化できるソロワークスペースとする。
気分を切り替えて成果を目指すリビングワークスペース、ワークカフェのあるサロンエリアを設けている。
外観計画は福井バイパスに面する好立地に、ガラスのカーテンウォールと西日対策を兼ねたアルミシルバーの縦ルーバーを設置する。縦ルーバーの間隔ピッチを2、3階部で密と疎にグラデーションになるように細かく変更している。単調になることを避け、平衡ゆらぎとなるよう計画し、これからのIT企業に相応しい先進性を表現している。