加賀麩不室屋尾張町店

金沢市内の老舗「加賀麩不室屋」の尾張町店の移転改修計画です。
敷地は尾張町本店の隣に位置し近江町市場から主計町・ひがし茶屋町への「観光ルート」に面しています。通りの拡幅に伴い解体となる本店機能の継承と通りへの視覚的効果をねらいました。周囲との景観に配慮した平入の屋根が伝統的木造家屋のスケールを表現し、特徴的な「ふ」の暖簾サインがなびきます。表通りに面して前庭と木塀を新たに設け、落ち着いた中にも老舗の格調を取り込んだ構成とし内部は木板や格子、聚楽壁や格天井といった伝統的な木造家屋の明解な空間表現を取り入れています。改修範囲を明確なものとし小さな改修範囲を大きく見せるようなイメージでより効果的な改修部位を探しながら計画を進めました。

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