文化施設
能美市ふるさと交流センター さらい
竣工 | 2010年 6月 |
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分類 | 文化施設 |
所在地 | 石川県能美市 |
規模 | 木造(一部鉄筋コンクリート造) 地上1階 |
備考 | 設計プロポーザル最優秀案 |
能美市(旧寺井町)の「わだやま荘」として親しまれてきた既存施設の改築計画として設計プロポーザルが行われ当社提案が最優秀案として選ばれました。
「研修・交流」機能と、「温泉・飲食・宿泊」機能の2つを有することが特徴で、全体計画としてはこれらの機能が明確に分離されたゾーニングとなるよう配慮しています。
□配置計画
それぞれの機能ごとにテーマを設定し、どこにもない、ここでしか得られない魅力的な空間を獲得する配置計画としています。
① 宿泊棟 =「和田山に」泊まる。
和田山に向けて配置し、山の稜線の延長となるゆるやかな曲面の軒先とする事で施設と地形の一体化を図ります。
② 浴室棟 =山の中の浴場
山側に配置し、湯煙の中に浮かび上がる和田山の四季に包まれた空間とします。
③ 食堂棟 =大パノラマの食堂空間
和田山から白山までのパノラマビューと九谷焼でいただく山海の幸。心豊かなひと時を提供します。
④ 研修棟 =地域につながる研修・交流室
専用エントランスを設け研修施設としての単独利用も可能とします。
⑤ 駐車場 =イベント広場に転用可能な駐車場100台
研修・交流棟に隣接させ、まとまり良く配する事で、様々な利用が可能となるイベント広場として計画します。
⑥ 外 庭 =魅力的な5つの外庭と回遊空間
分棟配置によって得られた外庭にそれぞれ特色を持たせ、内部機能と合わせ魅力的な回遊空間を獲得します。
□意匠計画
外観は切妻を主体とした屋根並みの中に食堂・浴室の方形屋根がアクセントとなり、宿泊棟の軒先の曲線が和田山斜面との一体感を生む計画とします。 アプローチ外壁は上部庇と一体となった木格子とします。格子が生む美しい陰影の連続が心に残るアプローチシーンとなります。
□九谷焼が奏でる地域とのハーモニー(調和)
外庭には九谷焼の雨受けから集水桝へと繋がる、視覚的な水路によるランドスケープを施します。 サインや陶板など九谷焼のアクセントを各所に散りばめ施設と地域との調和を図ります。