福祉施設
伏見台保育園Neo
竣工 | 2024年 4月 |
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分類 | 福祉施設 |
所在地 | 石川県金沢市窪4丁目地内 |
規模 | 鉄骨造2階建て |
延べ面積 | 1466.34㎡ |
-はじめに-
『モノヅクリ大好き保育園』
・「遊びから学ぶ」をコンセプトにモノヅクリに力を入れている園で、他の園には見れないタケノコ掘り、DIY等のアクティビティがあります。
・歩いて15分で園のタケノコ山でタケノコ掘り。竹を用いて雑貨を制作。時には園の畑で農作物を育てます。
・山・川・畑。自然とのふれあいを大切に、手で触れる、実際に見る、においをかぐ、風を感じる、森の音を聞く、泥を踏む、食べるなどの五感体験を価値とする教育方針を掲げています。
・これらの多様なアクティビティを包容し、より活気づける空間設計を目指しました。
-計画-
・伏見台保育園のタケノコ山をどの保育室からも見えるように南面に面し計画しました。
・年中行われる行事を、より活性化させるため、面積約350㎡天井高さ6.1mの大きな遊戯室を計画しました。天井には滑車用レールを設け、より立体的に催しが行えるように計画しました。
・遊戯室吹き抜けを囲むように、2階にはほふく室、絵本コーナー、ホールを計画し、異年齢の園児のアクティビティを見たり、感じたり新たな発見を得ることができる配置としました。
・ハレの日にこれらの部屋は応援席となり、臨場感あふれるアリーナのような一体感をもった空間となるよう計画しました。
・遊戯室には園庭に向け全面アルミ製折れ戸を用い、晴れた日には、全て開け放ち園庭とより密接につながることができるように計画しました。
・広い制作室を外と遊戯室に面して計画し、材料の搬入・制作・展示が行いやすいように計画しました。
・保育室・教室は南北に風が抜けるように窓を計画し、中間期は効果的に自然風により換気を促すよう計画しました。
・第一種低層住居専用地域であるので、外観は周辺から存在感をおさえ、テーマカラーをグレーとし諧調を表現しデザインしました。
・外壁は押出成形セメント板、カラーGL鋼板、コンクリートをバランスよく使用し素材のバランスを意識し、園庭を包み込むような外観デザインとしました。
(山﨑)