居住施設
56枚畳の家
竣工 | 2005年 1月 |
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分類 | 居住施設 |
規模 | 木造 地上2階 |
受賞 | 第36回いしかわインテリアデザイン賞 石川県デザインセンター理事長賞 |
施主の要望は畳の生活がしたいということであったので、畳を採用できる部分全てを畳とした。
畳の良さは気ままさである。歩いたり、座ったり、寝転がったり。襖を開けてつなげたり、閉じたり。 人のさまざまな居方を許容する便利な床である。その時々の気分次第で好きな場所を自分の居場所とできること、 そんな自由な気分でいられることが畳を敷き詰めることの利点であると考えた。
座って半畳、寝て一畳。どこでも良しのこの気ままな住まいに必要な畳は56枚であった。
空 [sora]
この住宅の中心には、空が配置されている。
空はたなびく雲や雨風と共に季節の移ろいを感じさせ、差し込む光は時間ごと場所ごとに色合いを変え、 この住まいに時間の流れを刻みこむ。
畳の水平的な広がりに、天空から注ぐ縦の光の広がりを重ね、現代的な和のしつらえの在り方を試みている。