居住施設

額新保の家 U邸

竣工 2004年 8月
分類 居住施設
規模 鉄骨造 地上2階

建物は金沢市街の新興住宅地である額新保町に位置します。近年区画整備された敷地は、 現在は比較的静かな佇まいであるが、今後は順次住宅の立地等も予想されました。
施主は、仕事の関係で数年の東京暮らしから地元にUターンした30代前半の夫婦2人で、 将来周囲に住宅が建ち並んだとしても落ち着いて利用できる中庭空間を希望しました。

計画においては、この中庭空間(コートテラス)をプランの中心に据え開放感のある生活空間を演出するとともに、 外観は屋根を1枚の片流れ大屋根で構成することにより、シンプルでダイナミックな形態としました。 リビング・R1・R2などの主要居室はこの大屋根の直下に配することにより、各々が勾配天井の広々とした空間を確保でき、 敷地の東側は平屋建てとすることで中庭や2階の居室への日当たりも確保しました。 また、前面の長い庇はシンプルなファサードの構成要素となるとともに、雨がかりせず車庫へ行ける動線を創り出しています。