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WORKS

実績紹介

特別養護老人ホーム 戸室和楽ホーム
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特別養護老人ホーム 戸室和楽ホーム

設計年度
2001年
規  模
鉄筋コンクリート造 3階建
受  賞
第29回石川県デザイン展 石川建築士事務所協会会長賞
第31回いしかわインテリアデザイン賞 奨励賞

設計主旨

 これからの高齢者施設づくりは、便利さを追求してきた生活の中で、忘れかけていた 「心の豊かさを取り戻し、生きる喜びを感じること」が課題であり、自然と共存し、自立心を持ち、 自己の尊厳を維持できる環境を作ることが大切ではないかと思います。
 戸室和楽ホームは、金沢市街地から程好く離れた医王山の麓の高台にあり、南側遠方に白山、北側に金沢市街地、 遠方に日本海が一望できる自然豊かな位置にあります。
  この施設の一般住居と異なる点は、肉体的、精神的に一人では生活が不可能で介助を必要とする入居者と、 入居者のために献身的活動を展開する多くの介護者が居ることです。 そのため、入居者と介護者がともに 使いやすい建築であり、耐久性に優れ、維持管理が容易に行なえ、入居者の生活の向上を図り将来を 見据えた計画である事が求められました。
 施設は、敷地の有効利用と、眺望を積極的に取り込むため、円形とし、直径19mの食堂棟を中心に、 それを包み込む居室棟の3層で構成しています。 

 外壁は、耐久性、美観、メンテナンスの容易さ等を考慮しラスタータイルを採用しました。 また、色は、ホワイト系を基調にピンク系の二色とし、赤戸室石とさわやかな空気をイメージしました。
 居室は、豊かな自然を積極的に取り込むため、窓の面積を大きくしています。 また、より自然に触れるよう広いバルコニーを設け、地上と変わらぬ居住性と避難上の確保をしています。
 また、バルコニーの手摺も視界を遮らないデザインとしています。出入口には、ストップ機構付きの引戸を設け、 昼間の閉鎖性を無くしましたが、プライバシーを守るためと、自分の部屋の目印として、 加賀野菜の絵柄がついた暖簾をかけています。また、少しでも自宅の雰囲気をだすため、 地番表示と表札を設けました。

 照明は、視力の衰えと、明るさに対する感度の低下に対処すべく、目標物をはっきり認識できるように 間接照明を用い、目に優しく落ち着ける環境づくりを目指しました。
 入居者の楽しみとしては、主に、「食事と入浴」があります。そのため食堂は、 金沢市街と日本海が一望できる位置に設けています。
 また、楽しい食事をするため、自分の食べたい物を選択出来る「メニュー方式」に対応するため、 中心に半円形のカウンターを設けています。
 生活が単調になりがちな入居者のために「街」のレストランにいるような雰囲気づくりをしています。
 浴室は、食堂棟の1階にあり、身体機能に対応できるよう、小浴室、一般浴室、特殊浴室を設け、 どなたでも楽しく安全に入浴できるようにしました。